上北農産加工株式会社とは
当上北農産加工農業協同組合の前身である藤坂めん羊組合は、寒冷地に住む農民の防寒衣料の補強と、軍納を目的として、めん羊の国ニュージーランドより輸入 されためん羊を農林省より借り受け、青森県十和田市相坂の地に事務所を設け発足したのが昭和15年の春でありました。間もなく起った長期に亘る大戦下逼迫 した経済事情下の貴重な衣料として、飼育農家にこの上もなく喜ばれると共に、これに伴って急速に飼育頭数も増加の一途をたどりました。
また終戦直後には農家の副業的な紡毛施設だけでは需要をみたせず、組合員の総意により昭和26年6月藤坂めん羊農業協同組合が農協法に基き設立され、羊毛 加工場を設置し、当時不足した毛糸セーター等を加工飼育農家に還元する方法を取り、飼育農家に喜んでもらうと共に設立の目的を果たしました。
しかし、終戦後の日本経済の立ち直りは驚く程早く、特に平和産業につながる繊維衣料はやがては豊富に出回る様になり、当組合の事業経営を日ごとに圧迫する 状況となりました。そこで、昭和28年、青森県農村工業農業協同組合連合会三本木工場を買収し、7月に名称を上北農産加工農業協同組合と改称して、昭和 30年8月に工場及び敷地の取得を完了しました。同時に取得工場の主業としていたしょうゆ醸造及び販売の事業が新たにスタートしました。
一方、組合員は、開田事業の促進により耕作面積が著しく増加したにもかかわらず若者は都会に進出したため著しい労働不足をきたし、めん羊飼育に手が回りかねる状況となってきました。これを打開するため、めん羊・肉牛の放牧場として昭和36年10月国有林野を放牧共用林野として借入し、増殖改良事業を続けてきました。こ れが昭和50年7月国有林野の払下げにつながり現在に至りますが、残念ながら羊毛加工事業は昭和36年度に於いて中止の止むなきに至りました。同年 1月、青森県経済連とのしょうゆ委託販売契約により広く県下単協を通ししょうゆの供給することとなり、これが契機となり需要が増加したため、しょうゆ醸造設備の拡張、品質改良に取り組んでいきました。
さらに昭和40年、食生活改善の一環として動物たんぱく質摂取、ことに地元で生産されるめん羊の肉をおいしく食べられる様にとの願いのもとに「スタミナ源たれ」を開発し販売したところ、県内外共大好評となり、年を追うごとに倍増、工場も手ぜまとなり昭和48年6月新工場建設着工、同年11月落成、昭和49 年4月十和田市大字相坂字小林に全面移転しました。
その後も「健骨醤油」など様々な新商品を発売し順調に推移してきました。そして工場の老朽化のため平成21年3月、現在の場所へ全面移転しました。
組合の沿革
昭和26年 6月 | 藤坂緬羊農業協同組合として上北郡藤坂村大字相坂字小林168に設立。出資金総額85万円 |
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昭和26年11月 | 工場建設着工 工事費総額300万円 |
昭和28年 7月 | 上北農産加工農業協同組合と改称する |
昭和28年10月 | 県農工連買収内定する |
昭和29年 7月 | 事務所移転(現十和田市穂並町10-7) |
昭和30年 8月 | 県農工連より工場及び敷地取得完了 |
昭和32年 4月 | 弘前支所開設 |
昭和36年10月 | 青森県経済連としょうゆ売買基本契約設立 以後現在に至る |
昭和36年10月 | 上北郡十和田町大字奥瀬尻辺山国有林を放牧共用林野契約を締結 |
昭和36年11月 | しょうゆ工場第一期増築工事着工 |
昭和37年 1月 | 羊毛加工販売事業を中止 |
昭和37年 2月 | しょうゆ工場第一期増築工事竣工 |
昭和38年 4月 | 日本農林規格(JAS)の認定工場となる |
昭和39年 4月 | 近代化設備第二期工事完成 |
昭和40年 4月 | 広く県下農協を組合員として加入せしむ |
昭和40年 4月 | スタミナ源たれを発売する |
昭和40年 7月 | かねさ味噌(株)と味噌取扱契約を締結する |
昭和41年 7月 | 大規模草地改良事業着工 |
昭和42年 7月 | 山菜加工事業開始(フキ、ワラビ) |
昭和45年 7月 | 弘前支所新築落成 |
昭和45年10月 | 工場及び敷地1,000m2拡張 |
昭和46年 8月 | 創立20周年記念式典開催 |
昭和47年 7月 | 大規模草地改良事業完成 |
昭和48年 6月 | 工場建設着工(十和田市大字相坂字小林) |
昭和48年11月 | 工場建設落成 |
昭和49年 4月 | 工場へ全面移転完了 |
昭和50年 7月 | 東京営業所開設 |
昭和53年12月 | ウルトラKちゃん新発売 |
昭和57年 7月 | スタミナ源たれゴールド新発売 |
昭和59年 7月 | しゃっきり塩味新発売 |
昭和59年 9月 | スタミナ源たれゴールド辛口新発売 |
昭和59年11月 | スタミナ源たれ(ソフト)新発売 |
昭和60年 6月 | デリカフレンド新発売 |
昭和61年 4月 | (協)印くみあい醤油新発売、さくら鍋たれ新発売 |
昭和61年 7月 | KNKめんつゆ新発売 |
昭和62年 2月 | 上級うす塩醤油新発売 |
昭和62年10月 | 62年度食品衛生優良施設として(社)日本食品衛生協会より表彰される |
昭和63年 9月 | 伝じる新発売 |
平成元年 6月 | 工場敷地一部取得 |
平成元年 9月 | 牛焼肉のたれ「こってり」「さっぱり」2種類新発売 |
平成 2年10月 | すき焼きのたれ新発売 |
平成 3年12月 | 伝醤(720ml)新発売 |
平成 4年 6月 | 三代目組合長理事に小山田義見氏が選任させる |
平成 4年10月 | 東京営業所閉鎖、仙台支店開設 |
平成 4年10月 | にんにくしょうゆ、昆布たまり新発売 |
平成 4年12月 | りんごジュース「完熟」新発売 |
平成 5年 6月 | しゃぶしゃぶ(ポン酢・ごまだれ)新発売 |
平成 5年 8月 | ジンギスカンたれ新発売 |
平成 6年 2月 | 牛肉たれ新発売 |
平成 6年 6月 | カルビ焼たれ(410g)新発売 |
平成 6年 6月 | 四代目代表理事組合長に小山田春三郎氏が選任される |
平成 6年 7月 | 弘前支所倉庫竣工 |
平成 6年11月 | 弘前支所事務所竣工 |
平成 7年 3月 | 塩コショーたれ(480g)新発売 |
平成 7年 4月 | くみあい醤油特級本醸造味が食糧庁長官賞受賞される |
平成 7年 7月 | 健骨醤油新発売 |
平成 7年10月 | 健骨醤油がアイディアコンクール市長賞受賞される |
平成 8年 3月 | 全国醤油品評会食糧庁長官賞受賞 |
平成 8年 6月 | たれ生産施設竣工式 |
平成 8年 7月 | 健骨焼肉新発売 |
平成 9年 9月 | りんごジュース(樹成完熟)720ml新発売 |
平成 9年10月 | 塩焼のたれ新発売 |
平成12年10月 | 辛味家のたれ新発売 |
平成13年 1月 | シャモ源・みそ源鍋たれ新発売 |
平成14年 9月 | あおもりマイスター発酵部門に係る技術に認定(花田一雄研究開発技師) |
平成14年10月 | りんご加工施設竣工 |
平成15年 7月 | 青森県労働局長優良賞受賞 |
平成16年11月 | キムチ鍋たれ新発売 |
平成20年 8月 | 現在地に工場建設着工 |
平成21年 3月 | 工場竣工し、全面移転 |
平成22年 2月 | シャキ!シャキ!めっ(美味)たれ、バラ焼のたれ、新発売 |
平成22年 9月 | すき焼のたれ(500ml)新発売 |
平成23年 9月 | うま塩味鍋つゆ、うま辛!キムチ鍋新発売 |
平成29年 6月 | 上北農産加工株式会社へと組織変更 |
支店・営業所
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